10年たっても

  
 国立30日。
 
 実は、本当にぎりぎりまで、行くか行かないか迷っていたわけです。
 正直、「また国立ですか!」と思って。
 申し込みも、普段はご一緒する方に日程を確認してから申し込むのですが、今回はちょっと自分の心が決まらなくてご連絡できず、最後の最後まで迷いぬいて、どうせあたんねーよ! と松本さんお誕生祭に振り込んでしまったわけです。
 行けるわけないから、もしこれで受かったら、行こう、と。

 そうしたら、なぜかさくっとチケットはやってきた。
 それも別にそんなに悪い席ではなかった。

 なんだろうなあ、なんだろうなあと、思ったのです。
 やっぱり、どっか、気持ちが残ってるから、どうしても細くつながっていたいんだろうか、と、自問自答を繰り返してみたりもしました。
 
 嵐さんが好きですか、と言われたら、好きですよ、と答える。
 でも、昔と同じように、同じエネルギーを持って同じテンションで好きですか、と問われたら、それはやっぱり違う。
 
 嵐さんたちが、後から繰り返し、転換期だった、みたいに話していたOneコンに、すごい個人的な事情で参加できなかったのです。
 そしたら、その次の年から明らかに風向きが変わって、嵐さんはすごく揚力の高いちーむになってしまって、コンサートの会場がアリーナから全部ドームになるわシングルは売れるわドラマに出まくるわ、となり。
 なにか、とても決定的な場所を見逃してしまった、と、思ったわけです。
 嵐を好き、という気持ちは変わらないのだけど、コンサートの会場で、もしかしてもういないほうがいいのかなあ、とちょっとばかし肩身の狭いような思いをするようになって。
 前のように、フルコンタクトしてるファン、とはもう言えない。遠くから、影ながら、見守っているよ、というような、スタンスに変わってしまった。
 そうせざるを得ない気持ちだった。ちゃんと全部ついていけてないんだもの。
  
 ドームでやるコンサートになってから、松本さんがわりとずっと、コンサート中に笑っているのを、見ていました。
 楽しそうで楽しそうで、嬉しそうで。
 昔はちょっと違っていて、いつもどこか納得していないような顔をしていたのに。
 ああ、じゃあ、いいのかもしれない。
 松本さんがあんなに楽しそうなら、もうなんだっていいのかも。
 私の好きな、「嵐のコンサート」はもう見られないだろうけれど、それでも、松本さんがあんな風に笑っていられるなら、それはそれでいいんじゃないだろうか。
 私はもう、以前のように、いつでも必ず味方だよ、応援してるよ、というところからはずれてしまったけれど、それでも。
 松本さんがあんなふうに笑ってくれるなら、今のあらしは、これが今出せるベストなんだろうから。
  
 と、2006年くらいから、思っていたわけです。
 
 
 そして、10周年。
 
 コンサートの始まり、イントロの3音で、その曲のタイトルがわかって、わかった、と思った瞬間、うわって思うほどに、涙が出てきた。
 昔、よく泣いてたんです。アリーナツアーの頃は、けっこう泣いていた。
 でも、ここ最近は、あんまりそんなふうに心揺れることはなかったのに。
 あらしのコンサートは、すごく安定してきて、「こういう形で見せていく」というのをきちんと作っていたから、動揺する、ってことはあまりなかったのに。
 私が嵐で一番好きな曲が『感謝カンゲキ雨嵐』。
 土砂降りの雨の中、空中を渡っていくあらしさんたちが歌う『感謝カンゲキ雨嵐』は、なんだかものすごく、「昔」を思い出させた。
 
 本当に、すごく、すごくすごく、あらしさんたちが好きだったときがあったんだよね。
 コンサートで、すごく素直に、生きていよう、生きていてよかった、って思ったときがあったんだよね。
 
 そう思い始めたら、ここ数年の曲はともかく、2005年以前の曲には全部、当時自分が何をしていたか、この曲はどのドラマのタイアップだったか、そのドラマを見てどんなふうに喜んだり悲しんだりしたか、が怒涛のように思い出されて、苦しいくらいになって。 
 後半の10年を駆け足で紹介する映像で出てきた、ドラマやバラエティやコンサートの一行ずつ、自分の一喜一憂が頭の中を駆け巡る。友達と交わした会話や、コンサート会場でのどたばた、あれこれ。
 
 まったく手の届かない、現実に触れるひとたちではないのに、これほどの時間と脳の中のスペースを割いているというのは、ちょっとバカだと思う。
 でも、この10年の記憶は、他の誰か、他の何かとは、絶対に代えられない。
 あらしさんたちとでなければ、作ることのなかった時間と記憶で、それは私にとっては、とても大切なもの。
 もう二度と、絶対に、取り戻せない、大切な時間たち。
 
 
 また、生きててよかった、って、思えるようになりたいなあ。
 と、思いました。
 
 
 迷っていた私に、チケットをくれてありがとう、じゃにーずの神様。
 雨がひどすぎて松本お誕生祭も大分カット(ゼロではなし)、MCはずばっと切っちゃって客席にお尻向けてしゃべるようなヒマも隙もなし(…いや誰かむこう向いてた気もするけど…)、どうも風邪ひいたっぽいですけども、それでも。
 行けて良かったです。
 久しぶりに、「私が好きだった嵐」が見られた気がする、コンサートでした。
 
  
 
 土砂降りすぎて、全身ずぶぬれになり、トリプルアンコールを捨てて電車に乗っても寒すぎて、もうすっかりトシだと落ち込みつつ帰ってきたので、セットリストは完璧じゃないですが。メモとして。
 

感謝カンゲキ雨嵐
 ステージてっぺんから向かい側まで空中移動 白に金の衣装
Step and Go
 てっぺんステージで踊り階段ムービングステージ
Lucky Man

We Can make it!
風のむこうへ
Crazy Moon
 やっとガンガン踊ってるところを見た 黒と金の衣装

PIKA☆NCHI
相葉ソロ

Horizon
アレルギー
 たまアリと同じ野菜の小道具持ち
ダンガンライナー
ココロチラリ
後ろはたまアリ映像
Carnival Night Part2

言葉よりも大切なもの
二宮ソロ ギター付

Everything
 これはとてもバックのパネルに映る映像がきれいで感動

瞳の中のGalaxcy
アオゾラペダル
台風ジェネレーション

曇りのち晴れ
 大野ソロ 歌のお兄さんの恰好で

a Day in Our Life
Oh! Yeah!
ハダシの未来
Beautyful Days

MC

とまどいながら
櫻井ソロ ラップアレンジ

WISH
 松本ソロ ジャズアレンジ


多分今回のアルバムに入っている曲
ラップでいかにも! という感じ
Truth
 赤いライトがきれい 踊る

明日の記憶


10年メドレー
A・RA・SHI
スケスケ衣装で登場 でもそうだろうと思っていたよ!
SUNRISE日本
君のために僕がいる
時代
ナイスな心意気
PIKA☆NCHI
とまどいながら
言葉より大切なもの
Hero
WISH
サクラ咲ケ
きっと大丈夫
 バックステージにて

5×10

アンコール
PIKA☆☆NCHI
明日に向かって
できるだけ
One Love
 これ去年のこの曲の映像使いまわしではないでせうか

ダブルアンコール
ファイトソング
五里霧
A・RA・SHI


 ここで具合悪くなってきて途中退場。。。